トピックス ー5月26日更新ー
内閣府食品安全委員会は「大豆イソフラボン」を含む特定保健用食品(トクホ)について、安全性評価をまとめ厚生労働省に通知しました。
食品安全委員会の評価(案)によると、上限値は大豆イソフラボンアグリコンとして示されています。
味噌、納豆等の大豆発酵食品には大豆イソフラボンアグリコンが多く含まれますが、ほとんどの場合、食品中では大豆イソフラボン配糖体として存在しています。
ヒトが摂取した大豆イソフラボン配糖体は、腸内細菌の作用等により、大豆イソフラボンアグリコンとなり、腸管から吸収されます。
大豆イソフラボン配糖体から大豆イソフラボンアグリコンに換算する場合は、原則として3種類のアグリコン中一番エストロゲン活性の高いゲニステインの換算値(約0.625)を用いて換算しています。
大豆イソフラボンの含有量は原料大豆の種類や食品の製造方法などによって異なりますが、代表的な大豆加工食品について、アグリコン換算した場合の平均含有量を次に示します。
納豆1パック(50g)
約36.8r
豆腐1丁(300g) 約60.9r
油揚げ1枚(30g) 約11.7r
豆乳200ml(210g) 約52.1r
味噌大さじ1杯(18g) 約8.9r

この度の評価(案)では、国民健康栄養調査などを参考に、一日摂取目安量の上限値を70〜75r(大豆イソフラボンアグリコン換算値)とされ、サプリメントとして安全に上乗せ摂取する場合は30rと設定されました。また、妊婦、胎児、乳幼児、小児については、日常の食生活に上乗せして摂取することは推奨できないとしています。
大豆加工食品は日本人の食生活に馴染みの深いものですが、年齢や個人個人によってそれぞれの摂取量に差があることが考えられます。サプリメントの説明をするときには、この案を参考にして過剰摂取にならないように注意することが必要でしょう。

【memo】 アグリコンてなに?
英語では [ aglycone ]、非糖質という意味です。
植物中の物質には糖と結合した形で存在する(配糖体という)物質が多くあります。アグリコンは配糖体の糖以外の部分の総称で、酵素による分解あるいは希酸性液(例えば薄い濃度の硫酸とか)存在下での煮沸による分解によって産生される非糖質部分です。

大豆イソフラボンの有効成分としては、ダイゼイン、ゲニステイン、グリシティンがありますが、これらがアグリコンで、それぞれ、配糖体であるダイジン、ゲニスチン、グリシチンに相当しています。吸収されるのはアグリコン型ですが、摂取目安量としては、アグリコンでxxmgとか配糖体でYYmgとか記載されている場合がありますので、表示に注意しましょう。

※大豆イソフラボンの主要有効3成分の配糖体とアグリコンの関係は次のようになります。

 <配糖体>           <アグリコン>
ダイジン(daidzin) ------- ダイゼイン(daidzein)
ゲニスチン(genistin) ------- ゲニステイン(genistein)
グリシチン(glycitin) ------- グリシティン(glycitein)
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